WordPressでは、全てのテーマでSEO対策が行われているわけではないため、ポイントを抑えたSEO対策が必要となります。
そこで本記事では、WordPressのSEO対策のポイントや導入すべきWordPressテーマについて詳しく解説していきます。これからSEO対策を行う場合には、参考にしてみてください。
この記事でわかること• WordPressのSEO対策に関する基礎知識
• WordPressのSEO対策のポイント
• WordPressのSEO対策で入れるべきプラグイン
もくじ
WordPressのSEO対策とは?
WordPressのSEO対策は、プラグインといった簡単に様々なプログラムを導入できるようになっており、自作でいちからプログラムの構築をしなければならない場合のサイトと比べ、SEO対策は楽になっているといえるでしょう。
ただし、注意点としてWordPressのテーマには、元から全てのテーマにSEO対策プラグインが事前に施されているわけではありません。不足している部分に対してのSEO対策を加えることが必要ですが、無作為にプラグインを入れるとページ速度が下がり閲覧しにくいメディアとなってしまう恐れもあります。
WordPressによるSEO対策は、要点を抑えてメディアと使用テーマにマッチした最低限のプラグインを活用・選定するように注意しなければなりません。
WordPressのSEO対策の8つのポイント
ここからは、WordpressにおけるSEO対策の8つのポイントを解説していきます。いずれも大切な要素となるため、しっかり押さえておきましょう。
SEO対策済みのテーマを実装
WordPressにはSEO対策済みのテーマがあり、無料と有料を含めるとその数は大変多くなっています。そういったテーマは比較的ページ速度が下がらないよう工夫されており、デザイン性等もそれぞれ異なるため、自身にマッチしたものを選ぶのがポイントです。
パンくずリストの設置
パンくずリストとは、今サイトのどこのページを開いているのかを表示する、上部に設置される内部リンクの事です。
最近では標準装備されていることが多いですが、もしなければプラグイン、又はPHPに専用コードを記入する事で、パンくずリストを設定することが可能です。
検索エンジンに分かりやすいよう、パンくずリストのテキストも重要視するようにしましょう。
XMLサイトマップの設置
XMLサイトマップとは、ページURL等を設置して検索エンジンのクローラーという情報収集ロボットに効率よくサイト内を巡回してもらうためのものです。
このサイトマップを適切に行うことで各ページが検索エンジンにインデックスされやすくなります。
より効率的に行うには、記事が追加される度にサイトマップの更新をしていくよう、プラグインを活用して自動化するのがおすすめです。
コメントスパムの防止
コメントスパムを防止する事で、サイトの品質を保持することも重要です。
コメントにスパムのような内容を書かれてしまうと低品質なコンテンツとしてみなされてしまう可能性もあるので、コメントをありにする場合は承認制にするなど、運用上の工夫が必要になります。
[応用]内部リンクの最適化
Googleは専門性の高いと評価したコンテンツをユーザーに表示する傾向があるため、必要な箇所に、より深掘りしたコンテンツへ誘導する内部リンクを設置して、サイトの専門性を高めることが重要です。
ヘッダー・フッター・サイドバー・ナビゲーションの最適化、ページごとの見出しや語句、関連内容に関するページリンクを貼り付ける事が、閲覧ユーザーに対しサイトの回遊性を高めることに繋がり、SEO対策としても有効になります。
[応用]カテゴリー・タグの最適化
カテゴリーはサイトの構築・内部リンクへも影響を及ぼす重要なポイントであるため、以下の点に注意しましょう。
- 似たカテゴリーを作らない
- 1つの記事を複数のカテゴリに属させない
- なるべく無駄に増やさない
メタタグについては、ユーザーの流入が見込めない低品質な記事など、、Googleの評価が下がってしまう可能性があるページに対して適切に処理を行う必要があります。
また、LPやカテゴリページなどといった削除のできないページなど、WordPressの仕組や、広告の観点でSEO対策ができないページについては、低評価扱いとなりやすいため、そのようなページにはnoindexタグを設定しておけばGoogleの評価から除外することができます。
その他にも、内容が重複している記事ページはコピーコンテンツとして低評価になってしまう可能性があるため、重複しているページから1つのページに向けてcanonicalタグを設定しましょう。
canonicalタグを設定することで重複したページは評価から除外され、1つのページのみ評価が行われるようになります。
[応用]タイトル、メタディスクリプションの最適化
タイトルの言葉選びは検索順位に大きく影響するため、対策キーワードを意識して選定を行い、なるべく文頭において32字以内に納めましょう。
また、近年の検索エンジンは単語の意味や関連性等も理解してサイト巡回をしていることから、クローラーにもわかりやすく伝わるようなメタディスクリプションの設定も重要です。
[応用]サイトの表示速度の高速化
コンテンツの品質はもちろん、SEO対策としても押さえておきたいのがサイトの高速化です。
画像ファイルの軽量化やメタデータの削除、そして自動化を設定するプラグインを使用すると良いでしょう。
以上8つのポイントを抑えることでSEO対策が成功する確率が高まるため、是非参考にして下さい。
WordPressのSEO対策で入れるべきプラグイン
ここからはSEO対策において有効な4つのマルチプラグインを解説していきます。
ちなみに同じ機能が重なると機能しなくなってしまうため、使用しないプラグインはオフにしておきましょう。
All in One SEO Pack
SEO対策の多くをカバーしてくれるプラグインであり、初心者でも簡単な設定で装備させることができます。
主な機能内容としては、次のような機能があげられます。
- XMLサイトマップ自動送信
- スニペットプレビュー
- canonical
- noindex
- 除外項目の設定
- スパムブロッカー
- Google AMP設定(モバイルページの高速化)
- パフォーマンス設定(サーバーの設定を最大パフォーマンスにする)
- Googleアナリティクス
有料版は動画コンテンツのSEO対策もできるようになるため、内容にあわせて検討してみてください。
Yoast SEO
上記のAll in One SEO Pack同様、無料版でも基本的なSEO対策設定ができるのがYoast SEOです。
異なるポイントは、パンくずリストの対策とSEOの結果が分析できる機能です。
- XMLサイトマップ自動送信
- パンくずリスト
- 一般タグ設定(タイトルタグ・メタディスクリプションタグなど)
- スニペットプレビュー
- canonical
- コンテンツの分量、キーワード数などのチェックや可読性(読みやすさ)の解析
- Google Search Console
- コンテンツのSEOスコア確認
有料版では、内部リンクの自動設定機能もあるため、是非活用してみましょう。
Broken Link Checker
外部リンク切れはコンテンツの質を低下させる要因であることから、チェックと修正までを行ってくれるBroken Link Checkerを活用しましょう。
また、このプラグインは無料版でも全ての機能が使えるため、大変おすすめです。
Rank Math
Rank Mathは検索順位を分析、優先してSEO対策を行うプラグインであり、完全無料であらゆる機能を網羅しています。
主な機能内容は次のような機能があります。
- 一般タグ(タイトルタグ・メタディスクリプションタグなど)の最適化
- 投稿記事のSEOチェック
- 404モニターとリダイレクト
- XMLサイトマップ自動送信
- Google Search Console
- Yoast SEOの設定移行が可能
以上の4つはSEOの効率化に大変おすすめであるため、是非導入してみて下さい。
まとめ
WordPressのSEO対策のポイントや導入すべきプラグインについてご説明しました。
CMSの特性上楽な部分もある一方で、制限があるのも事実です。
テーマの選定やプラグインの有効活用によって、カバーできる対策も多くありますので、本記事で説明した内容を踏まえてSEO対策を試してみてはいかがでしょうか。
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