SEO対策を行う上では、なぜYahooやBingよりもGoogleが優先されるのでしょうか。このようにGoogleの検索エンジンについて疑問に思われている方は多いでしょう。
そこで本記事では、SEOとGoogleの関係性やGoogle検索エンジンの対策のポイントについて詳しく解説していきます。
この記事でわかること
- SEOとGoogleの関係について
- Googleの順位決定アルゴリズムの仕組み
- Google検索エンジンの対策のポイント
もくじ
SEOとGoogleの関係について
まずはSEOとGoogleの関係について説明していきます。現在、日本で使用されている検索エンジンの約90%がGoogleとYahooになります。特にGoogleは約75%のシェアを占めており、PC・モバイル共に殆どのユーザーがGoogleを使用して検索を行っています。
さらに、YahooはGoogleのアルゴリズムを採用しているため、GoogleのSEO対策を行えば、日本の検索エンジンの約90%の対策を行っていると同義になります。そのため、Googleの検索エンジンに適したSEO対策を行うことが一番効果があります。
上記の理由から、SEO対策はGoogle対策と言えます。
Googleの順位決定アルゴリズムの仕組み
それでは、どの様なアルゴリズムによってGoogleは検索順位を決めているのでしょうか。Googleの順位決定アルゴリズムは、次の3つの過程を経て行われます。
クローリング(情報探索)
クローリングとは、検索順位を決定するために必要な情報を、各WEBサイトを巡回し収集することを言います。GoogleにはGooglebotというクローラー(クローリングを行う検索ロボット)がおり、このクローラーがWEBサイトのリンクをたどって情報を集めています。
クローラーは順位決定を行いやすいように、特に下記のデータを収集します。
・テキストファイル
・画像
・HTML
・CSSファイル
・JavaScriptファイル
・PDF
このような情報(データ)を元にサイトを評価し、検索順位を決めているのです。
つまり、クローリングされていないサイトは、そもそも検索結果に表示されないということです。SEO対策はまずクローリングされやすいサイトを作ることから始めましょう。
インデックス(情報登録)
インデックスとは、クローラーが収集した情報を元に、サイトが実際に検索結果に表示されるようになった状態を言います。ユーザーは検索エンジンで表示されたサイトしか見ることはできません。そのため、インデックスされる事がとても大事なのです。
ページ数が多いサイトはサイト内の構造が複雑になりやすく、上手くクローリングされないために、意図したSEO効果が得られないこともあります。
制作したコンテンツが正しく評価される為にも、クローリング・インデックされやすいサイトを作成することが大切です。
ランキング(順位付け)
ユーザーは検索エンジンを使用する時、実に様々なキーワードを使って検索を行います。その為、キーワード(ニーズ)に答える事ができるサイト程、上位の検索結果に表示されます。つまりユーザーの使用するキーワードと、サイト・ページの内容の関連性が検索結果に影響するという事です。
また、Googleはページランクというものも評価基準にしています。これは、対象のサイトが受けているリンク数や、受けているリンク先のサイトの質を評価する指標です。
つまり、リンク数がサイトの評価(検索順位)に影響するという事ですが、無闇にリンク数を増やせば良いということではありません。Googleは不正リンクを見つけるとペナルティを与えるので、無駄にリンク数を増やすと逆効果になる場合もあります。
クローラーはサイトのリンクを巡ってクローリングを行います。すなわち、大切なのは質の高いサイトからのリンクを増やすことです。
上記のような過程を経て、検索アルゴリズムは順位決定を行っています。
Google検索エンジンとは
Googleの検索エンジンを理解するために、その収益源や検索エンジンの方針について理解しましょう。
まずGoogleの収入の殆どが広告収入で、代表的なものがリスティング広告です。皆さんも検索エンジンで調べ物をしたときに、検索結果上位に【広告】と表記されているサイトを見たことがあると思います。これは、1クリック=〇円という広告費を支払い検索結果上位に自社のサイトを表示する手法です。
しかし、検索結果を全て広告にするわけにはいきません。そんなことをすれば、ユーザーのニーズに答える事が出来なくなってしまい、利用ユーザーが減り、結果として広告収入が減ってしまうからです。
そこで、利用ユーザーの数を担保する為にGoogleは、ユーザーファーストを方針として掲げています。それが、クローリングでありランキングなのです。この様に、Googleは常にユーザーが使いやすい検索エンジンであろうと改良を続けています。
Google検索エンジンの対策のポイント
Googleの検索エンジン対策のポイントとして、次の3つのポイントを重視すべきと言えます。
Googleガイドラインに基づいた対策
Googleガイドラインは大きく次の3種類が存在します。
- 一般的なガイドライン
サイトを最適化するための手法が記載されています。基本的なSEO対策が紹介されているので、積極的に活用しましょう。
- コンテンツ固有のガイドライン
こちらはより応用的なSEO対策が記載されています。まずは「一般的なガイドライン」理解・実践することを優先しましょう。その後に読み始めても十分に対応できます。
- 品質に関するガイドライン
検索上位を獲得する為に一番大切な事が記載されています。それと同時に、コンテンツ制作において禁止されている行為についても記載されていますので、必ず理解しなければならないガイドラインになります。
ホワイトハットな検索エンジン対策
上記のダイドラインを遵守し運用するSEO対策をホワイトハットなSEO対策と言い、現在の主流となっています。
以前はユーザビリティよりも、検索上位に上げる為の施策やプログラミングがSEO対策として重要視されていましたが、現在のガイドラインに更新されてから、コンテンツの質が高い(=ユーザビリティが高い)ものが評価され、上位に表示される様になりました。
ユーザーにとって有益な情報発信
現在では「ユーザーファースト」の方針のもと、ユーザーのニーズに答えられる質の高いコンテンツを作成し増やすこと。競合サイトとは異なったコンテンツを作成し、差別化を図ることが重要とされています。
検索を行うと数千から数万の結果が表示されます。その中で上位の検索結果を狙う為には、上記のようなユーザーにとって有益な情報コンテンツを、長期的に制作し発信していくことが効果的です。
上記の方針に基づいてSEO対策を行うことで成果につながります。
まとめ
本記事では、SEO対策とGoogleの関係性について解説しました。SEO対策=Google対策だという前提からGoogleの検索エンジンの動向に基づいたSEO対策を行うようにしましょう。