SEOの分析は、これからSEO対策を行うためには必須ともいえる作業です。ですが「SEO分析って、いったい何をチェックすればいいのか分からない」と悩んでいる方も多いかもしれません。
今回は、SEOの分析を初めて行う方、まだまだ分析に慣れていない方に向けて、SEO分析を行う目的とチェックしておきたい項目について解説します。
この記事でわかること
- SEOを分析する目的がわかる
- SEOの分析においてチェックしておきたい項目がわかる
もくじ
SEO分析を行う目的
SEO分析を行う目的は、自社のSEO評価を上げるために、Googleなどの検索エンジンから評価されているサイトの傾向を知ることにあります。競合サイトが評価を受けている理由がわかることで、自社のサイトが評価されるためにはどんな要素を入れたらいいのかが見えてくるからです。
逆に、SEO分析を行わないでコンテンツを作り続けると、せっかく作ったコンテンツが評価される確率が低くなってしまいます。どんなユーザーに、どんな内容のコンテンツを届ければいいのかというサイトの方向性を見つけるためにも、SEO分析は必須ともいえる作業なのです。
SEO分析を行う前に知っておくこと
SEO分析を行う前に知っておいてほしいことがあります。それは、「検索エンジンのアップデートの歴史」です。
Googleは、スパム行為や有料リンクなどの違反行為を取り締まるための「ペンギンアップデート(2012年)」や、ユーザーの検索意図を理解して適切なコンテンツを表示する「ハミングバード(2013年)」、スマホ対応していないサイトの評価を下げる「モバイルフレンドリー(2015年)」、など多くのアップデートを行ってきました。
Googleがこれらのアップデートを行う理由は、多くのユーザーに利用してもらって広告収入を得ることにあります。そのためには、ユーザーにとって使いやすい検索エンジンになることが必要です。つまり、過去にどんなアップデートが行われたのかを理解することで、Googleがユーザーのために何を重要視しているのかが見えてきます。それがSEOの効果を上げるために分析するべきチェックポイントとなります。
SEO分析の方法
では、SEO分析の方法を、チェックしておきたいポイントをあわせてご紹介します。
内部施策をチェックする
内部施策とは自社サイト内で行う施策のことで、具体的には
- サイトマップ(ソースコード)をきれいにする
- ユーザビリティを考慮したUI・UXにする
- ユーザーにとって有益なコンテンツを公開する
といった施策を行い、クローラー(検索エンジン)から評価を受け、Webサイトを発見してもらいやすくすることを指します。
前述した通り、Googleはユーザーにとって使いやすい検索エンジンになることを目指しています。そのため、サイトの構造が複雑だったり、ひとつの記事に多くのキーワードを詰め込んだりすると「ユーザーが使いづらいと感じるサイト」として検索順位を下げる傾向にあります。
Google サーチコンソールなどのチェックツールを使用してサイトの構造が複雑になっていないか、記事内容がわかりづらくなっていないかなどをチェックすることは、SEO分析において重要なポイントのひとつです。
外部施策をチェックする
外部施策とは、簡単に言うと外部からリンクを貼ってもらうこと(被リンク)です。
実際にユーザーが自社のコンテンツを見て、ニーズを満たしたかどうかを測るために、Googleは被リンクの量と質を重要視しています、「リンクが貼られる=そのページの情報を支持している」と判断できるからです。
ですが、被リンクの数だけ増やしても意味がありません。過去にGoogleは中身がないコンテンツの評価を下げるアップデートをしているので、質が低い被リンクを見破るようになっています。
SEOの分析をする際は、「Ahrefs」などのSEOツールを使用してどういったサイトからの被リンクがあるのかを分析することで、外部からの評価をチェックすることができます。
検索上位にいる競合サイトをチェックする
狙っているキーワードで上位にいる競合サイトをチェックします。キーワードを入力して上位に表示された競合サイトを見て、どういった企業がどういうコンテンツを展開しているのかをチェックしましょう。
キーワードの選定方法やポイントは、こちらの記事でも詳しく書いてありますので、興味がありましたらご覧ください。
タイトル名・内容をチェックする
上位に表示されるコンテンツの概要がわかったら、細かい内容をチェックしていきましょう。競合サイトのコンテンツ内容を参考にして、それを改良した質の高いコンテンツを生み出せば、高い評価を受けやすくなります。
チェックするところは、主にタイトル、見出し、文字数、共起語です。
タイトル
Googleなどの検索エンジンに評価されるためには、ユーザーの検索意図を盛り込んだタイトルにすることが有効です。例えば、「~の方法」や「~ランキング」など、タイトルにはその記事の方向性が要約されています。上位に表示されているコンテンツのタイトルの中でどんな方向性のものが多いのかをチェックすることで、高い評価を受けやすいコンテンツを作るための指標にすることができます。
見出し
コンテンツを作る際は、一般的に「見出し構成(構成案)」を決めて、各見出しの内容に当たる文章を作成していきます。上位サイトがどういった順番で見出しを構成しているのかを分析することで、高い評価を受けやすい見出し構成はどういったものなのかを知ることができます。もちろん、評価を受けている構成をそのまま丸写ししてはいけません。コンテンツを作る際は、タイトル名と構成に整合性は取れているか、オリジナルの要素は入れられているかなどを意識しましょう。
文字数
競合コンテンツの文字数もチェックしておきましょう。文字数は「多いほうが良い」「少ないほうが良い」という厳密な決まりはありませんが、競合コンテンツの文字数を知ることで、該当するキーワードでユーザーの求める情報を伝えるために必要な文字数がわかります。
共起語
「共起語」とは、あるキーワードと一緒に使われることが多い言葉のことで、例えば「SEO 分析」というキーワードの場合、「キーワード」、「サイト」、「リンク」、「検索」、「ツール」といった言葉が共起語にあたります。共起語をコンテンツ内容に含めることで、Googleなどの検索エンジンが「有益で良質なコンテンツ」であると判断してくれる可能性が高まります。競合サイトのコンテンツが共起語をどのくらい入れているかを確かめるには、「ミエルカ(MIERUCA)」などを使用して調べることができます。
サイトの専門性をチェックする
競合上位サイトの関連ページを調べて、「競合サイトがどのくらい関連コンテンツを網羅しているのか」も分析しておきましょう。
関連コンテンツを網羅しているということは、サイトの専門性が高いということにつながります。専門性は、Googleが高く評価する項目のうちのひとつです。競合サイトがどんな関連コンテンツを網羅しているのかを知ることで、検索エンジンに評価されるためにはどんな関連コンテンツが必要なのかを知ることができます。
SEO分析の理解度を深めるために
SEOの分析において、チェックしておきたい項目をご紹介しました。これからSEOの分析を始めようと考えている方は、ご紹介した項目とあわせて検索エンジンのアップデートの歴史を理解しておくことがおすすめです。前述した通り、検索エンジンの目的は多くの人に利用してもらって収益を得ることにあります。アップデートを重ねてユーザーにとってよりよい検索エンジンになることを目指しているため、SEO分析において重要視されている項目の理解が深まります。
また、SEO分析を行う際には、「ミエルカ(MIERUCA)」「Google サーチコンソール」「SEARCH WRITE」「Ahrefs」などのツールを活用すると、効率よく分析できます。ですが、これらのツールはあくまで必要なデータをわかりやすく出してくれるものなので、それらの分析や方向性の決定は自分たちで行わないといけません。自社内に分析できる人材がいない場合は、SEOコンサルティングを行ってくれる会社などの専門家に相談してみるのも良いでしょう。