見込み客の増加を狙うコンテンツマーケティングの仕組み。この戦略を使ってSEOコンテンツの上位表示で集客やブランディング、反響数につなげることを目的としている企業は多いと思います。今回は、コンテンツを上位表示させるための基本的なSEO対策はもちろん、上位表示させても反響につながらないパターンと改善方法についてもご紹介します。マーケティング担当の方はぜひ参考にしてください。
もくじ
コンテンツマーケティングとSEOの関係
まず混合されやすいのですが、コンテンツマーケティングとSEOの関係について確認しておきましょう。
コンテンツマーケティング
自社サイトを通して商品やサービスに関連したコンテンツを発信し見込み顧客と接点を作ります。そして最終的に売り上げにつながるよう顧客を育成していく長期的な戦略です。コンテンツの種類は記事、動画など限定はされていません。
SEO
SEOは検索エンジン最適化のことです。「コンテンツマーケティングで上位表示を狙う」というとGoogleアルゴリズムに評価してもらうためにSEO対策をしたコンテンツの配信が主な施策になります。
※Googleアルゴリズム=検索キーワードに対して適切なコンテンツを検索順位に反映して表示させるためのルール。
どちらも有益なコンテンツをユーザー(潜在層や顕在層)へ発信することは共通していますが、SEOコンテンツのほうはGoogleアルゴリズムというルールに乗っ取ってSEO効果(集客、認知、売上)を狙うものです。
SEOコンテンツはあくまでサイト訪問者を増やす施策のひとつであって、大枠の戦略はコンテンツマーケティングとなります。
上位表示させるSEO対策 7選
コンテンツマーケティングはコンテンツでユーザーと接触する戦略です。それを実現させるためには常にSEO対策したWebサイトとコンテンツを作り、Googleクローラー(情報収集するロボット)に評価してもらう必要があります。以下に基本的な対策をまとめました。
①適切なキーワード選定
自社のブランド・商品などを発信できる関連性の高いキーワードを選びます。
例として「人事」という(ビッグキーワード)を決めたら、サジェストで出現する「人事 労務管理」「人事 悩み」など検索ボリュームの小さいキーワードからコンテンツ化します。これがロングテールSEOです。
▼SEO対策キーワードについてはこちらで詳しくご紹介しています。
②検索キーワードの意図を汲み取った内容
検索キーワードを選定したら、検索ユーザーが何を求めているのか探ります。
そのキーワードで上位表示されているコンテンツから情報収集し、一旦整理して記事の構成に落とし込みます。
また>共起語(検索キーワードと一緒に出現しやすい語句)からも検索意図を知ることでユーザー目線になってコンテンツを企画できます。SEO効果も高められるのでキーワード検索ツールなどで調査してみてください。
③専門的で信憑性がある
検索意図を汲んだコンテンツは基本ですが、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)通称「E-A-T」と言われる要素もSEOとして評価されます。
同じキーワードで肩書や資格のない者が書いた記事。医師監修の記事や専門家が書いたコラムがあったらどちらにE-A-Tが当てはまるでしょうか。もちろん後者です。
第三者からみて信頼できる情報であることが評価につながります。
④質の高いコンテンツ
②の検索意図、③の「E-A-T」にも言えることですが、文章が読みやすい、わかりやすい語句で表現している。ターゲットをよく考えたうえでの言葉選びをしているなど、文章力の高さもコンテンツの質に影響してきます。
▼ライティングに不安があるかたはこちらの記事がおすすめです。
④内部対策を行っている
CMSで行える対策は様々あります。
- ディスクリプションの設定
- パーマリンクの変更
- 画像のalt属性設定
- 内部リンクの設置。
- タグ(太文字やマーカー、箇条書き、ナンバリング、表作成など)
などできるだけ内部対策をして記事を完成させましょう。
その他、パンくずリストや構造化データのマークアップなども行い、Googleクローラーがサイト内を回りやすい、理解しやすいサイトにしましょう。
⑤モバイルフレンドリーである
現代はモバイル利用が多いため、「モバイルフレンドリー(スマホ用に最適化)」と称してAMP対応(Webページをすぐ読み込む手法)や読み込みスピードを上げて早くページを表示させることをGoogleが推奨しています。
▼モバイルフレンドリーのテストはこちらからできます。
モバイルフレンドリーテスト
※テストしたいサイトを入力してください。
⑥公開タイミングをニーズに合わせている
SEO対策やコンテンツの質だけではなく、需要のある時期に合わせてコンテンツを公開するのも手です季節やイベントと関連したコンテンツであれば、需要ピークになる2~3か月前に公開し、需要の波に乗ってキーワードのアクセス数が増加し検索上位を狙えることもあります。
⑦コンテンツの改善を行う
一度公開したコンテンツが想定よりも評価されていない(順位が低い、CTRが低いなど)。また、競合記事の出現やGoogleアルゴリズムのアップデートによって順位が変動することがあります。その際は、コンテンツに対して追加や修正を行う「リライト」が必要です。
検索流入数が少ない下位コンテンツに対して、検索意図はずれていないか、共起語は増やせるか、上位コンテンツと比較して不足している要素は何かなど分析して修正を加えましょう。
上位表示の落とし穴
前段では、SEOコンテンツを上位表示させるための具体的な方法について紹介しました。コンテンツが上位化することは多くのユーザーと接触しやすくなりますが、果たしてCVにつながっているのでしょうか。
コンテンツを上位表示にできたものの、必ず目標を達成できるとは限りません。一例を紹介しますので、自社のコンテンツが下記のような状態になっていないか確認してみてください。
<課題>
- 上位コンテンツでセッション数やPV数は高い
- しかし記事中に設置したCVに至るCTAがクリックされていない
- 結果反響(売上)につながっていない
この3つの事実から考えられる改善策は以下のとおりです。
- CTAを設置した場所がよくない
- そもそもCVにつながるキーワードの記事ではない
- 内部構造の見直したほうが良い→クローラー/ユーザーが巡回しにくい構造の可能性がある
- デザイン的な見易さをユーザー目線で見直す→サイトのレイアウトが見づらいため適切に誘導できていない
※CVに近いキーワード=売り上げにつながりやすいキーワード
コンテンツマーケティングで上位表示を狙ってもCVへの誘導できていないことがあります。ケースバイケースが多いため、多角的な視点で考えてみてください。
また、コンテンツが間接的にCVに寄与している場合もあるので、MAや解析ツールでユーザー行動履歴を見て、コンテンツがどう影響しているか確認してみるのもおすすめします。
まとめ
コンテンツを上位化させることは集客しやすい仕組みを作る第一歩ですが、コンテンツマーケティングとは、ほかにもホワイトペーパーやメルマガの配信、動画、ブログ記事でも行える戦略です。
SEOで上位を狙うことは基本ですが、「コンテンツマーケティング=SEO」となると視野が狭くなるので、集客の仕組みを最大化できるよう施策の範囲を広げていってみてはいかがでしょうか。
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